インスタントからはじめよう!

AGF「ちょっと贅沢な珈琲店」焙煎アソート飲み比べ&フレーバー表現の練習をしてみました(前編)。

今回はAGFのインスタントコーヒー「ちょっと贅沢な珈琲店」焙煎アソート(焙煎度合いによるアソートって珍しいですよね)4種を飲み比べてフレーバー表現の練習をしてみました。

ぼく(アラフィフ)にとっては「♪コーヒーギフトはAGF」のフレーズが頭にこびりついているメーカーさん。
「カフェオレは、得意なんです『ブレンディ』」は飲んだことがあっても、「ちょっと贅沢な珈琲店」シリーズは、初めてです。

前編として、「浅煎りブレンド」と「中煎りブレンド」について書いていきます。

メーカーHPからの情報

両方ともスプレードライ製法(インスタントコーヒーの製法の詳しい違いは、こちらの記事で)です。

・浅煎りブレンド「ナッツのような香りとほどよい酸味」
 原材料名:インスタントコーヒー/香料
 主な原料の産地:コーヒー豆(エチオピア又はブラジル又はその他)

・中煎りブレンド「華やかな香りとほのかな酸味」
 原材料名:コーヒー豆
 主な原料の産地:生豆生産国名 ブラジル又はコロンビア又はその他

との表記となっていました。

浅煎りブレンド(中深煎り・深煎りも)の方は「香料」を使っている点が、少し気になりました。これまで記事を書いてきた「ネスカフェ」「クライス」とも「香料」の表記がなかったので。

詳しくはわかりませんが、「香り」を「水増し」しているような印象を持ってしまいますもんね(勝手な想像でスイマセン)。
「中煎りブレンド」は使っていないのに、なぜなんでしょう。

レギュラーコーヒーもラインナップにある「ちょっと贅沢な珈琲店」ブランドは、「おいしさの秘密」のポイントとして、
「まるで喫茶店の味と香り。
その秘密は“香り引き出す、じっくり焙煎。”。」
とあります。

コーヒー豆は同じ焙煎度でも、仕上げるまでの火加減で出来上がりの美味しさが全く異なります。
コーヒー豆の香りとコクを最大限に引き出し雑味のない味わいを実現するために秒単位で火加減を調整し、焙煎温度をコントロール。

メーカーHPより

自家焙煎している身としては、まさにその通りで、香りを良くするため「火加減」、1分ごとの温度上昇に気をつけながら焙煎していますので。
素晴らしい点をポイントに挙げているのに、「香料」使っているのね・・・、と少し残念な気分になってしまいました。

1本(容量2g)140mlで淹れてみました

「おいしい飲み方」として、1本で140ml~180mlとありましたので、濃い目が好きなぼくは、140mlのお湯で淹れました。

また、最近YouTube動画やレシピなんかでもよく紹介されている「美味しいインスタントコーヒーの淹れ方」で試します(①粉を少量のお湯(8mlぐらいまで)で完全に溶かして濃い原液を作る。②その濃い原液に既定の容量までお湯を注ぐ)。

↓濃い原液を作ったところ。ここで一旦香りを嗅いでおきます。

↓既定の140mlまでお湯を注いで、テイスティングスプーンで一気に「シュッ」と口の中に吹き込みます。

舌先で、真ん中で、後方で味を確かめ鼻孔からは香りを嗅いでいきます。

ネスカフェの比較のときにメーカーが用いていた「コーヒー感(コーヒーの味わいを数値化した『コク』のようなもの)で表現すると、
浅煎りブレンド:2(140mlで)
中煎りフレンド:2(140mlで)
といったあたりでしょうか。

コーヒー感≒コク≒深煎りの苦味、のようなところがあるので、今回の2品がコーヒーとして決して「美味しくない」わけではありません。好みの問題で、浅煎りのスペシャルティーコーヒーの華やかな香り、フルーティーさを好む方向けの2品といえます。

簡単3ステップ コーヒーフレーバーの分類と表現

浅煎りブレンドと中煎りブレンド、いつもの表現表を用いてフレーバーを表現していきたいと思います(フレーバー表現の詳しい記事はこちら)。

浅煎りブレンドのテイスティング

テイスティングとしては、
「ヘーゼルナッツの香り。軽やかな苦味とほどよい酸味が後味まで続く」
フードペアリングは、ショートブレッドでいかがでしょうか。

ショートブレッドの後に浅煎りブレンドを口にすると、コーヒーの酸味とショートブレッドのバターが溶け合って、口の中がフワッと幸せな気分になります。

午前中の家事(仕事)が一段落ついて、ホット一息つきたいときに合うんじゃないでしょうか。

中煎りブレンドのテイスティング

テイスティングとしては、
「プルーンの香り。さわやかな酸味のあとに心地よい苦味が続く。酸味と苦みのバランスが良い」
フードペアリングは焼プリンとかいかがでしょうか。

ぼくは遠慮めにリーズナブルなプリンと合わせましたが、ちょっと贅沢にコンビニスイーツのプリンと合わせても良いと思います。
舌の上で、プリンの甘さとコーヒーの後味の苦味が中和される感覚が味わえると思います。

ご家庭なら、子どもが学校から帰ってくる時間に、「おやつ」として一緒に食べたり(子供はミロ、大人はコーヒー)。
会社なら、午後の営業から帰ってきて、コンビニで買ったプリンと中煎りブレンドで頭を整理させてから報告書を書くとか。
そんな場面に合いそうです。

まとめ

浅煎りブレンド:
「ヘーゼルナッツの香り。軽やかな苦味とほどよい酸味が後味まで続く」
フードペアリングは、ショートブレッド。
午前中の家事(仕事)が一段落ついたときに。

中煎りブレンド:
「プルーンの香り。さわやかな酸味のあとに心地よい苦味が続く。酸味と苦みのバランスが良い」
フードペアリングは焼プリン。
「おやつ」の時間や、午後に外出から帰ってきたときに。

次の後編で、中深煎りブレンド(これが、またすごい特長的でした!)と深煎りブレンドを紹介します。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
今後も有益情報を発信していきますので応援よろしくお願いいたします。

ABOUT ME
はまろー
コーヒー愛好家、家カフェ研究員。元バイヤー(飲料、お酒、食品など約12年)。皆様のお家カフェを充実させるネタを日々更新中。