インスタントからはじめよう!

インスタントコーヒースティックタイプ、「ちょっと贅沢な珈琲店」産地ブレンド飲み比べ&フレーバー表現の練習(前編)

今回はAGFのインスタントコーヒースティックタイプ、「ちょっと贅沢な珈琲店」産地ブレンドアソート4種を飲み比べ、フレーバー表現の練習をしてみました。

前回の「ちょっと贅沢な珈琲店」焙煎アソートでは、「中深煎りブレンド」がすごい特長的でした。

今までに飲んだことのないようなインスタントコーヒーで、「赤ワインのよう」と思って、個人的にたいへん気に入りました。

さて、今回はそんなお気に入りに出会えるのかどうか。

前編として、「コロンビアブレンド」と「キリマンジャロブレンド」について書いていきます。

「ちょっと贅沢な珈琲店」メーカーHPからの情報

両方ともスプレードライ製法のインスタントコーヒーです。
(インスタントコーヒーの製法については、こちらのページで

コロンビアブレンド「華やかな香りとまろやかな味わい」
 原材料名:コーヒー豆
 主な原料の産地:生豆生産国名 ブラジル又はコロンビア又はその他

キリマンジャロブレンド「爽やかな香りとほどよい酸味」
 原材料名:コーヒー豆
 主な原料の産地:生豆生産国名 ブラジル又はタンザニア又はその他

との表記となっていました。

「キリマンジャロ」とはタンザニア(国)にあるアフリカ最高峰の山(標高5895メートル)で、その斜面で栽培されているコーヒーです。強い酸味と個性的な香りがあり、産地表記のときは、「キリマンジャロ」ではなく、国名である「タンザニア」になります。

気になったのは、
両方とも「又は」の表記でブラジルが先にきている・・・。

「ブレンド」とは30%以上であれば、「〇〇ブレンド」として、産地・品種・銘柄をうたっても良いことになっています。

先にブラジルを表記するのは、ひょっとしたら「ブラジル」の方が多く使っているのかなぁ、と思ってしまいました(実際のところは、わかりませんが)。

香料は使っていないようなので、香りはコーヒー豆本来のもののようです。
このへんの「豆本来の香り」に期待したいところですね。

1本(容量2g)140mlで淹れてみました

「おいしい飲み方」として、1本で140ml~180mlとありましたので、今回も濃い目が好きなぼくは、140mlのお湯で淹れました。

また、最近YouTube動画やレシピなんかでもよく紹介されている「美味しいインスタントコーヒーの淹れ方」で試します(①粉を少量のお湯(8mlぐらいまで)で完全に溶かして濃い原液を作る。②その濃い原液に既定の容量までお湯を注ぐ)。
↓濃い原液を作ったところ。ここで一旦香りを嗅いでおきます。

↓既定の140mlまでお湯を注いで、テイスティングスプーンで口の中で霧状になるように一気に「シュッ」すすります。

ネスカフェの比較のときにメーカーが用いていた「コーヒー感(コーヒーの味わいを数値化した『コク』のようなもの)で表現すると、
コロンビアブレンド:3(140mlで)
キリマンジャロブレンド:2(140mlで)
といったあたりでしょうか。

コーヒー感≒コク≒深煎りの苦味、のようなところがあるので、今回の2品がコーヒーとして決して「美味しくない」わけではありません。好みの問題で、バランスの取れたコロンビアブレンド、浅煎りコーヒーの爽やかな香り、フルーティーさを好むキリマンジャロブレンド、といえます。

簡単3ステップ コーヒーフレーバーの表現

コロンビアブレンドとキリマンジャロブレンド、いつもの表現表を用いてフレーバー表現していきたいと思います。

(フレーバーの分類と表現についての記事はこちら

コロンビアブレンドのテイスティング

テイスティングとしては、
「フルーティーなストロベリーの香り。ほどよい酸味とマイルドな苦味 スッキリとした後味」
フードペアリングは、カントリーマアムのココア味とかいかがでしょうか。

カントリーマアムの濃厚な甘さがコロンビアのマイルドな苦味と溶け合って良く合います。

このコロンビアのスティックにはコーヒーカップと本を閉じたイラストに「考えすぎてはいけませんよ」と描かれていました(イラストと文言はランダムに何種類かあるようです)。

確かに、ちょっと落ち込んだ時や、ハードな仕事が続いて気が滅入っているときに、華やかな香りを嗅ぎながら一杯。頭をリセットできそうな感じです。

キリマンジャロブレンドのテイスティング

テイスティングとしては、
「爽やかなレーズンの香り。広がりのある酸味と軽やかなな苦味 スッキリとした後味」
フードペアリングは、ガトーレーズンとかいかがでしょうか。

洋酒を漬け込んだレーズンとクリーム、バターの柔らかい生地がキリマンジャロの酸味に良く合います。キリマンジャロを飲んだ後のバターの余韻が心地よいです。

キリマンジャロのスティックにはマスターのイラストに、「息抜きしていってくださいね」と描かれています。
なるほど、キリマンジャロの爽やかな酸味が、心のゴチャゴチャ、モヤモヤを洗い流してくれそうです。そしてもう一度、イチから考え直す。「ちょっと息抜きに」にちょうど良いと思います。

まとめ

コロンビアブレンド:
テイスティングとしては、
「フルーティーなストロベリーの香り。ほどよい酸味とマイルドな苦味 スッキリとした後味」
フードペアリングは、カントリーマアムのココア味。
ちょっと落ち込んだ時や、ハードな仕事が続いて気が滅入っているときに、華やかな香りを嗅ぎながら一杯。頭をリセットできそうな感じ。

キリマンジャロブレンド:
テイスティングとしては、
「爽やかなレーズンの香り。広がりのある酸味と軽やかなな苦味 スッキリとした後味」
フードペアリングは、ガトーレーズン。
キリマンジャロの爽やかな酸味が、心のゴチャゴチャ、モヤモヤを洗い流してくれそう。「ちょっと息抜き」にちょうど良い。

次の後編で、ブラジルブレンド、モカブレンドを紹介します。

いきなり50本入りというのは、ちょっと敷居が高いですが、商品ラインナップに8本/20本もありましたので、まずはそちらで試してみてはいかがでしょうか。

今回も最後までご覧いただきありがとうございました。

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ABOUT ME
はまろー
コーヒー愛好家、家カフェ研究員。元バイヤー(飲料、お酒、食品など約12年)。皆様のお家カフェを充実させるネタを日々更新中。