今回は、カルディでもよく販売されているクライスの代表的な2種「クライス エクスプレス 200g」と「クライス アルスター 200g」を飲み比べてフレーバー表現の練習をしてみました。
メーカーHPによると、製造元であるドイツの「ドイチェ・エクストラクト・カフェ(DEK)」社は、1965年に設立された会社で、ヨーロッパ最大級のコーヒー生豆の取扱業者とのこと。
日本では、「クライス カフェ ジャパン」社が輸入・発売元となっています。
某雑誌で高評価だった「クライス エクスプレス」
2019年7月に発行された「LDKコーヒーの便利帳」(晋遊舎)で、クライス エクスプレスが「インスタントのなかではドリップコーヒーの味がかなり再現されており、口の中に香りが広がります」と「香りA」、「美味しさA」、「コスパB」で10アイテム中、唯一総合評価「A」でした。
ぼくの感想を先に書いてしまうと、コスパに重点を置くと“A”評価かなぁ(飛びぬけて味が美味しいわけではない)と。個人的にはアルスターの方が好みで、夏場のがぶ飲み用(後述しますが水でも溶けやすい製法らしいです)としてあると便利、という感覚です。
メーカーHPの商品説明による味の違い
・エクスプレス スプレードライ製法(インスタントコーヒーの製法の詳しい違いは、こちらの記事で)で、やや深みのあるミディアム・ローストタイプ。使っている豆の産地は「インドネシア、ベトナム、他」の順。
・アルスター アグロマート方式(スプレードライ製法+真空スチーム方式で、冷水や牛乳にも素早く溶ける特殊製法の顆粒状タイプ)で、パンチの利いたハーモニーに仕上げたタイプ。使っている豆の産地は「ベトナム、インドネシア、他」の順。
顆粒の違いは、下の写真で。
左がエクスプレスで右がアルスターです(わかりやすいですね)。
価格帯は、エクスプレスが約700円、アルスターが約800円。アルスターの方がワンランク上です(たまにアマゾンで価格が逆転してるときがあるので、ご注意ください)。
どちらも200g入り、1杯で2g使用するとして100杯分です。エクスプレスは1杯約7円、アルスターは1杯約8円。リーズナブルですね。
1杯(140ml)を2gで淹れてみました
今回は、メーカー推奨の1杯あたりの分量の記載がなかったので、一般的な(2gで140ml)のお湯で淹れました。
また、最近YouTube動画やレシピなんかでもよく紹介されている「美味しいインスタントコーヒーの淹れ方」で試します(①粉を少量のお湯(8mlぐらいまで)で完全に溶かして濃い原液を作る。②その濃い原液に既定の容量までお湯を注ぐ)。
↓コーヒー粉2gで140mlまで注いだところ
これを、テイスティングスプーンで一気に口の中に「シュッ」と吹き込みます。
舌先で、真ん中で、後方で味を確かめ鼻孔からは香りを嗅ぐ。毎回、これも練習をしています。
ネスカフェの比較のときにメーカーが用いていた「コーヒー感(コーヒーの味わいを数値化した『コク』のようなもの)で表現すると、
エクスプレス:2(140mlで)
アルスター:4(140mlで)
といったあたりでしょうか。
エクスプレスにもコク、苦味が十分ありますが、アルスターはメーカーの商品説明通り「パンチの利いた」感があります。
簡単3ステップ! コーヒーフレーバーの分類と表現
エクスプレスとアルスター、いつもの表現表を用いてフレーバーを表現していきたいと思います。
エクスプレスのテイスティング
テイスティングとしては、
「レーズンの香り。広がりのある酸味、やわらかな苦味でスッキリとしたコクがある」
フードペアリングは、まろやかな味わいのクッキーでしょうか。
森永の「ムーンライト」あたりが良く合うと思います。
ムーンライトの後にエクスプレスを口にすると、クッキーのまろやかな卵の味わいの残り香と、コーヒーが溶け合っていい感じです。
仕事始め、エンジンをかけたいときにいかがでしょうか。
アルスターのテイスティング
テイスティングとしては、
「ヘーゼルナッツの香り。まろやかな酸味、コクのある苦味でパンチがある」
フードペアリングは、バターの利いた不二家の「ホームパイ」なんかと、
良く合うと思います。
ホームパイの後にアルスターを口にすると、コーヒーのパンチが薄れて爽やかな風味になります(バターコーヒーを飲んだような感じにも)。
お昼休みの食後のシメにいかがでしょうか。ちょっと余裕を持って午後からの仕事に取りかかれそうです。
まとめ
クライス エクスプレス:
「レーズンの香り。広がりのある酸味、やわらかな苦味でスッキリとしたコクがある」
フードペアリングは、まろやかな味わいの森永「ムーンライト」。
仕事始め、エンジンをかけたいときに。
(アマゾンでの購入は価格に注意!)
クライス アルスター:
「ヘーゼルナッツの香り。まろやかな酸味、コクのある苦味でパンチがある」
フードペアリングは、バターの利いた不二家の「ホームパイ」。
お昼休みの食後のシメに。
今回も最後までご覧いただきありがとうございました。
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